全く関連性の無い「平和」と「髭」ではありますが、髭の歴史を振り返ると大きく関係している事が分かります。

【髭の歴史】

そもそも髭は雑菌から顔を守り寒さから身を守る為にあります。
人間の進化に伴い男性ホルモンの強い人にのみ生えるようになりました。
髭の在り方とその意味を江戸時代から振り返ります。

・江戸時代

戦国真っ只中の時は男性にしかない髭は男性を象徴する記号と「権威を誇示」する意味がありました。
戦国武将は髭の量で自身の力を表現していたくらいです。
しかし、戦国時代が終わり江戸時代に入ると髭を蓄える事を制限する動きが出て髭は「悪」と言う意味になりました。

・明治

文明開化から外人が日本に入ってきて、日本人は見たことのない文明の数々に驚かされ憧れをもつようになった時代。
この外人達が髭を蓄えていた事から髭を蓄える事は「知的」な意味へと変化しました。

・昭和

第一次世界対戦前後から安全なカミソリが普及し始め、アメリカでは髭を剃る習慣が広がります。
日本人はアメリカの映画俳優の姿から影響され、髭が無い事がお洒落でカッコいいとされ、髭は「不潔」な意味になりました。
しかし、第二次世界大戦が本格化するにつれて、髭は再び力の象徴になりました。
戦争が終了し高度経済成長期に入ると髭剃りはサラリーマンのエチケットとされ髭剃りの習慣が完全に定着し
髭を生やす人は少数になりました。

・平成

ファッションを楽しむ時代で髭は男だけのお洒落として確立しました。
タレントやスポーツ選手の影響で昭和では不潔とされていた不精髭ですら、
あえて不精髭のようにみせる不精髭風が男らしくカッコいいと言われています。

 

【まとめ】

このように歴史を振り返ると髭は男らしさや強さの象徴であり、
戦争など争いが起こると髭は権威や力を誇示するものとして生やされるようになり
それが終わると髭は戦争や争いの象徴のように見えて不快なイメージを想起させる為、「髭は不潔」として髭を剃るようになります。

しかし、その平和が長く続くとファッションとして髭を自由に楽しむようになります。
つまり、戦争が起こると髭は生やされ、終わると髭は忌み嫌われ剃られ、平和が長く続くと髭を自由に楽しむようになるのです。
現在では男性のファッションの嗜みとして髭をそれぞれの個性に合わせて色々な形にしたり、洋服やシーンに合わせて自由に楽しまれています。
髭が自由に楽しめる時代が長く続く事を望みます。(参照:髭 意味

 

 

関連記事

    None Found